出会いがあれば別れもある。
それは人間関係だけじゃなく、万物共通するものだ。
──何かを手にするには何かを捨てるしかないのか?
本日、何本か所有するヘッドホンの中の、僕がもつ中では最高級のヘッドホン、HD800が一時的に危篤状態になりました。が、直ぐに応急処置を行い無事に音が鳴ってるから安心はしたけど、でも応急なんで一安心ってな訳にはいかないんだけどね(苦笑)
そんな簡単にドライバーやフレームは壊れないので、原因はただの収縮チューブの破れによる断線です(笑)それでも──
こんなガッツリと皮膜が破れているのを見るのは初めてだったのでかなり焦りました。
HD800は所有して既に3年経ちますが、使用頻度はそれ程なく、最初の1年のみガッツリ使い、スピーカーに移行してからはタイトル画の様にディスプレイ専用+数ヶ月に1度使う程度になっておりました。
なので今回使用した時に初めてこの皮膜破れに気付いた次第でした。
や、マジで焦りましたよ。
噂には聞いてたんだけど、まさかここまで脆いとは。
単体で2万以上するんだよこのケーブル。普通に同時に買ったer4sがまた買えちゃうよ(汗)それがこんなに脆いなんてある種の詐欺だよ詐欺。
でもゼンハイザーが大好きなんでこんな横着きめられても許してしまうんですけどね…。
唐突なんですが僕とハイエンドオーディオ(言い訳に聞こえますが、ここではピュアでのハイエンドという意味合いではなく、一般人的な、そう、オーディオとはあまり縁がない一般人の中でのハイエンドという意味合いです。僕はピュアではなくプアですプア)の出会いって、このゼンハイザーという会社がある意味きっかけなんですよね。
初めは、ただ好きなアーティストの歌を常に聴きたいって事でケータイに音楽を入れて聴いてただけだったんですよ。今のiPhoneで純正イヤホンで聴いてる人達と一緒でね。でもそのうちその音にも慣れてきて、もっと良い音で聴きたいという願望に捕らわれました。そこでネットなど閲覧しレビューを漁りながら1月程悩み抜いた中でコレだ!と手に入れたのがゼンハイザーのIE7でした。IE8やオルトフォンのe-Q7とクリプシュのX10も候補でしたが、価格が安く、「人間工学に基づくフィット感」って一文が気になりIE7を購入。初めは「おぉ、これが高級イヤホンの音かっ!これがレビューに書いてあった音場が広い音なのかっ!」と感動はするものの、同時期に弟が所持したソニーのex-800にフィット感意外は惨敗。
そのまま僕は【音場】と云う名の呪縛に捕らわれ【オーディオ沼】に突き落とされてしまいました。
呪縛に背中を押され、気付けば手元にIE8や当時の高級DAP colorfly C4などがありました。
やはりそれでも満足する筈もなく、C4には標準ジャックもあるので【音場】に支配された耳や頭は、「邪魔になるし寝ながら聴けない」という理由で避けていたヘッドホンにまで手を出し、「もっと広い音場を」と脅迫概念の如く迫り来る呪縛を受け入れ据え置きにまで手を出し、ラックスマンのDA-100を購入。「でもDACだけじゃ…」とC4単体の方が音が良く、それが納得出来ないので単体ヘッドホンアンプを購入。それでも納得出来ない。
そこで大枚を叩き今回の主役のHD800を購入する流れになりました。
もちろん購入する前はネットで様々なレビューを参考にしました。HD800は他人の感想は豊富にあり事足りてますからね。
そして一番多くみた文章が──
「広大な音場」
「まるでスピーカーの様」
──うん、こんなの見たら絶対に買うわ(笑)
もちろん10万以上の買い物なのでヨドバシにも何度か聴きにいきました。相方のC4を片手にね。
試聴に使った音源はmay'nのmy teens my tears大波版などのLIVE音源だったので、音場が広く聴けて当然だったんですよね…。
なので届いたコレの音を聴いた時には「広いは広いけど、K702よりちょいと広い程度やん」「低音少ないのはレビュー通りなんやね…」と軽く絶望しました。
それでも聴き込んでいく事で色々と気付く事が出てきました。まず気付いたのが──
「普通過ぎるから気付き難いだけで、やはりハイエンドだけあって全体のレベルが高い」
「低音は量が少ないだけですこぶる良質でリッチな低音を出力している」
「なにより付け心地よいが他のどの機種をも凌駕してる」
──この時点で【音場】と云う名の呪縛から少しずつですけど解放去れてきました。そして自然と脳内定位からは抜け出せないって事実を受け入れはじめました。
そして受け入れた結果が、完全据え置き環境、スピーカーへの移行でした(笑)
何か長くなりすぎたので、続きは明日書きたいと思います。 もちろんこの記事はHD800でmay'nの大波を観ながら書きましたよ(笑)
my teens my tears
may'n space
この2つの曲は今聴いても、いや今だからこそこんなに涙が出てくるんだろーな。たまらなく胸に響く。
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